先に、いちばん知りたいことをお伝えします。赤ちゃんが毎朝4時や5時に起きてしまうのは、めずらしいことではありません。朝方は眠りが浅くなりやすい時間帯で、光や音、お腹の空き具合、寝る時間の早さなど、いくつかの理由が重なって起きやすくなると言われています。あなたの接し方が悪いわけではありません。この記事では、多くのおうちで見られる理由と、今夜から静かに試せる工夫を、順番にまとめていきます。
深夜や早朝にこれを読んでいるあなたへ。まずは、ここまで毎日続けてきたこと、それだけで十分すごいことだと思います。
赤ちゃんが早朝4時・5時に起きるのは、なぜ起きやすいのか
眠りには浅い時間と深い時間があると言われています。夜のはじめは深い眠りが多く、明け方に近づくほど浅い眠りの割合が増えていく、という話をよく聞きます。だから4時や5時というのは、もともと目が覚めやすいタイミングなのだと考えると、少し気持ちが楽になります。
そこに、いくつかの要素が重なります。カーテンのすきまから入る朝の光。外の鳥の声や車の音。前の晩に寝るのが早すぎて、もう眠り足りている場合。あるいはお腹が空いている場合。どれも、ごくふつうに起こることです。
わたし自身、三人を育ててきましたが、早起きの時期は何度も巡ってきました。「昨日はぐっすりだったのに」と思う朝もあれば、理由がまったくわからない朝もありました。原因をひとつに決めきれないことのほうが、むしろ多い気がします。だからこそ、ひとつずつ様子を見ながら試していく、というやり方が現実的だと感じています。
成長の時期による早起きもあります
赤ちゃんは、日々ぐんぐん育っています。眠りのリズムも、月齢が進むにつれて少しずつ変わっていくと言われています。ある時期にお昼寝の回数が減ったり、必要な睡眠の量が変わったりして、その切り替わりのあいだに早起きが増えることがあるようです。
また、寝返りやハイハイ、つかまり立ちなど、新しくできることが増えた時期に、眠りが浅くなったように見えることもあります。頭のなかで昼間おぼえたことを整理しているのかもしれない、なんて話も聞きますが、はっきりしたことはわかりません。ただ、こうした時期は永遠には続きません。
わたしの場合、「これはたぶん今だけの波だな」と思えるだけで、ずいぶん心が軽くなりました。渦中にいるとつらいのですが、あとから振り返ると、いつのまにか朝まで眠る日が増えていた、ということが何度もありました。今がその途中なのだと、頭のすみに置いておいてもらえたらと思います。
今夜からできる、早起き対策の小さな工夫
すべてを一度に試す必要はありません。できそうなものを、ひとつだけ選んでみてください。効果には個人差があり、合う子も合わない子もいます。
1. 寝室の光をやわらげてみる
朝の光は、思っている以上に部屋に入り込みます。遮光性のあるカーテンにしたり、すきまをクリップでとめたりするだけで、部屋が暗く保たれることがあります。光が減ると、もう少し眠っていられる子もいます。
2. 音の環境をととのえる
外の物音で目が覚めているように見えるときは、一定の穏やかな音を小さく流しておくと、急な音がまぎれて気になりにくくなることがあります。音量は控えめに、ずっと同じくらいの大きさで流すのがやさしいと感じています。
3. 寝る時間を少しだけ見直す
早く寝かせすぎて眠り足りている、というケースもあります。寝かしつけの時間を15分ほど後ろにずらしてみて、数日様子を見る。逆に疲れすぎて早朝に起きる子もいるので、うまくいかなければ元に戻す。焦らず試すのがコツです。
4. 起きたときの対応をおだやかに
早朝に目が覚めたとき、すぐに明るくして遊びが始まると、体が「朝だ」と覚えてしまうことがあります。しばらくは薄暗いまま、静かに寄り添って、また眠くなるのを待ってみる。それで再び眠る朝も出てきます。
5. 日中の過ごし方をゆるやかに整える
昼間に外の光を浴びたり、体を使って遊んだりすると、一日のリズムがつきやすいと言われています。お昼寝の長さや時間帯も、少しずつメモしておくと、その子なりのちょうどよさが見えてくることがあります。
6. お腹の空き具合を確かめる
成長にともなって、必要な量が増えていることもあります。寝る前の授乳やミルクの様子を思い返してみる。空腹で目が覚めているようなら、そこを少し見直すだけで変わる子もいます。
それでもつらいときの、心の置きどころ
工夫をしても、すぐには変わらない朝もあります。むしろ、しばらくは変わらないほうがふつうかもしれません。そんなとき、いちばん削られていくのは、あなた自身の眠りと元気です。
できれば、朝の担当を家族と交代したり、昼間に少しでも横になれる時間を作ったりして、あなたの睡眠を守ることを優先してほしいと思います。家事は後回しでかまいません。誰かに頼ることは、さぼりではありません。わたしも、まわりに頼ることをずいぶんあとになって覚えました。もっと早く頼ってよかったと、今でも思います。
もし、眠りのことや赤ちゃんの様子で気がかりなことが続くようなら、小児科や、お住まいの自治体の子育て相談窓口に話してみてください。話すだけで、少し肩の荷がおりることもあります。ここでは診断や治療のことは書けませんが、専門の人に頼れる場所は、ちゃんとあります。
おわりに
早朝に起きる時期は、まるで終わりが見えないように感じられます。けれど、これまでたくさんの朝を越えてきたあなたなら、この波もきっと越えていけます。うまくいかない朝があっても、それはあなたのせいではありません。
今日も、暗いうちから小さな声に応えて起きたのですね。どうか、ご自分のこともいたわってあげてください。あなたが少しでも眠れますように。
寝かしつけの音楽を無料で配信しています。YouTube: https://www.youtube.com/@Baby_SleepLullabies / 長めの手紙はこちら note: https://note.com/nennebaby
ひとりで抱えないでください
「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、下記の窓口に連絡してください。深夜でもつながります。
- よりそいホットライン 0120-279-338(24時間・通話無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
お住まいの自治体の子育て相談窓口や、かかりつけの小児科でも相談できます。頼ることは、無理をしないための普通の選択です。



コメント