まず、結論からお伝えします。二人目の寝かしつけを毎晩きれいに同時にこなす必要は、たぶんありません。多くの家庭で「うまくいく順番」は少しずつ違います。大切なのは、その夜のふたりの様子に合わせて順番と段取りをゆるく決めておくこと。それだけで、あなたの気持ちは少し軽くなるはずです。ここでは、我が家で試してきたことや、多くの親に当てはまりそうな工夫を、静かにお話しします。
二人目の寝かしつけを同時にするのが大変な理由
ひとりのときは、その子だけに向き合えました。でも二人目が来ると、上の子と下の子のリズムが重なったりずれたりします。下の子が泣けば上の子が起きる。上の子に絵本を読んでいる間に下の子がぐずる。どちらかを待たせている、という後ろめたさが、夜のたびに積もっていきます。
私も、両腕がふさがって身動きが取れない時間を何度も過ごしました。片方をトントンしながら、もう片方に「もう少しだけ待っててね」と声をかける。その繰り返しに、疲れが溜まっていくのは自然なことです。うまくできない自分を責めてしまう夜もあると思います。
でも、これはあなたの段取りが足りないからではありません。ふたり分の眠りのタイミングを、たったひとりの体で受け止めているのですから、大変で当たり前です。まずは「大変だと感じている自分」を、そのまま認めてあげてください。それが最初の一歩だと、私は思っています。
同時じゃなくてもいい。順番の考え方
同時に寝かせようとすると、どちらも中途半端になりがちです。そこで、思い切って「順番」で考えてみると、気持ちがほどけることがあります。順番には正解がなく、その日の機嫌や年齢差で変わっていいものです。
ひとつの目安は、先に寝つきやすい子から寝かせる考え方です。眠くなるのが早い子を先に落ち着かせ、そのあともうひとりにゆっくり向き合う。反対に、手のかかる子を先に、という日があってもいい。眠りが浅い子を後にして、静かな環境で寝かせるやり方もあります。
我が家では、上の子に「今日はどっちが先に寝る係にする?」と聞いてみたことがあります。ほんの小さな選択でも、上の子が「お兄ちゃん・お姉ちゃんとして選んだ」という気持ちになり、待つ時間をやわらかく受け入れてくれることがありました。もちろん毎回うまくいくわけではありません。それでも、「今日はこの順番でいこう」と自分の中で決めておくと、迷いが減って、あなた自身が落ち着けます。順番は固定しなくて大丈夫。昨日と今日で変わっても、それでいいのです。
ワンオペと二人がかりで段取りは変わる
そばに大人がもうひとりいる夜と、ひとりで担う夜とでは、段取りの立て方が変わってきます。どちらが正しいということはなく、その日の状況に合わせられればじゅうぶんです。
ふたりで寝かしつけできる日は、思い切って手分けするのが楽です。一人が下の子、もう一人が上の子。別々の部屋にできるなら、お互いの泣き声や物音が届きにくくなり、それぞれが落ち着きやすくなることがあります。パートナーが苦手意識を持っているなら、「トントンするだけでいいよ」と役割を小さく渡すと続きやすいです。
ワンオペの夜は、無理にふたりを完璧に寝かせようとしないことが、いちばんの支えになります。下の子を抱っこ紐やそばで寝かせながら、上の子には横で絵本を静かにめくってもらう。片方が先に寝たら、そっと離れてもう片方へ。全部を同時に完璧にしようとせず、「今できることを、ひとつずつ」と自分に言い聞かせていました。うまくいかない夜があっても、それはあなたのせいではありません。
今夜からできること
大きな工夫でなくて大丈夫です。今夜、できそうなものをひとつだけ選んでみてください。
寝る前の流れをゆるく決めておく
お風呂、歯みがき、絵本、消灯、という順番をだいたい同じにしておくと、子どもは「次はこれ」と安心しやすくなります。毎日きっちり同じでなくても大丈夫です。ゆるい流れがあるだけで、あなた自身も次の一手を考えずにすみます。
部屋を先に暗くして刺激を減らす
寝かしつけの前に、部屋の明かりを少しずつ落としてみます。テレビやスマホの光も控えめにすると、家全体が「そろそろ夜」という空気になります。静かな環境のほうが落ち着きやすいと感じる子もいます。
上の子に小さな役割をお願いする
「下の子のおててをトントンしてあげてくれる?」とお願いすると、待つ時間が「手伝う時間」に変わることがあります。うまくできなくても、たくさんありがとうを伝えてください。上の子が満たされると、そのあとの寝かしつけがやわらかくなることがあります。
先に寝る子を決めて、もう片方には言葉をかけておく
「先に◯◯を寝かせるから、そのあとにたくさんぎゅうするね」と、後になる子に約束をしておきます。待つ理由が分かると、子どもは案外待ってくれるものです。後回しにされた、と感じさせない声かけが支えになります。
寝かしつけ用の音を静かに流す
小さな音量で穏やかな音を流すと、部屋の空気が落ち着くことがあります。生活音がまぎれて、物音で起きにくくなったと感じる人もいます。合う合わないがあるので、負担にならない範囲で試してみてください。
寝なくても「休む時間」と割り切る
どうしても寝つかない夜は、寝かせることを一度あきらめて、横になって休む時間にしてしまうのもひとつです。親が焦っていると、その空気は子どもに伝わりやすいものです。あなたが少しでも力を抜けると、部屋全体がゆるみます。
それでもうまくいかない夜のあなたへ
ここまで工夫を並べてきましたが、順番も段取りも通用しない夜は必ずあります。ふたりとも泣いて、あなたも泣きたくなる。そんな夜を、私も何度も通りました。そういう夜は、うまくやることより、朝まで無事に過ごせればそれで満点だと思っています。
寝かしつけがつらいと感じる日が続くとき、あるいは眠りのことでどうしても気になることがあるときは、ひとりで抱え込まず、小児科や自治体の子育て相談の窓口に声をかけてみてください。話すだけでも、少し肩の荷が下りることがあります。
二人目の寝かしつけを同時にこなそうとしているあなたは、それだけでもう、じゅうぶんがんばっています。今夜うまくいかなくても、また明日があります。どうか、自分を責めないでください。あなたが少しでも眠れますように。おつかれさまでした。
寝かしつけの音楽を無料で配信しています(YouTube): https://www.youtube.com/@Baby_SleepLullabies
長い手紙のようなお話はこちら(note): https://note.com/nennebaby


コメント