添い寝の寝かしつけがうまくいかない夜に、まずお伝えしたいことがあります。すぐに効く魔法のような方法はありません。でも、部屋の明るさや音、あなた自身の呼吸を少しゆるめるだけで、親子ともに落ち着きやすくなることはあります。今夜は「早く寝かせる」より「一緒に静かになる」を目標にしてみてください。それだけで、気持ちが少し軽くなる人もいます。
この記事では、添い寝のときに試しやすい工夫を、いくつかの角度から書いていきます。合いそうなものだけ、つまみ食いするように読んでもらえたら嬉しいです。
添い寝の寝かしつけがうまくいかないと感じるのは、あなただけではありません
布団に入ってから何十分も経つのに、子どもの目はぱっちり。となりで横になっている自分のほうが先に眠くなってきて、でも眠れない。そんな夜を、私も何度も過ごしてきました。三人を育ててきましたが、上の子でうまくいった方法が下の子にはまったく響かない、ということもよくありました。
だから、うまくいかないのは工夫が足りないからでも、あなたの愛情が足りないからでもありません。子どもにはその日の体調や興奮の度合いがありますし、成長の段階でも眠りに向かうまでの時間は変わります。同じ子でも、昨日と今日で違って当たり前です。
まず「今日はこういう夜なんだな」と受け止めるところから始めると、肩の力が少し抜けます。うまくいかない自分を責める気持ちが強いと、その緊張は不思議と子どもにも伝わりやすいように感じます。眠れないことそのものより、「眠らせなきゃ」という焦りのほうが、夜を長くしてしまうことがあるのです。
眠りに向かいやすい部屋の環境を整える
添い寝のコツを考える前に、部屋の環境を見直すと、それだけで変わったと感じる人もいます。人は明るさや音、温度の刺激で目が覚めやすくなります。逆に言えば、その刺激をそっと減らしてあげると、体が休むモードに入りやすくなります。
まず明るさです。天井の照明を消して、手元だけがほんのり見えるくらいの弱い灯りにしてみてください。スマホの画面の光は思っているより強いので、寝室に入ったら見ないと決めておくと楽です。私は寝かしつけの前に、家じゅうの灯りを少しずつ落としていく時間をつくっていました。家全体が「そろそろ夜だよ」という空気になると、子どもも切り替えやすいように感じます。
次に音です。テレビや大人の話し声が聞こえていると、耳が起きたままになります。静かすぎて落ち着かない場合は、ごく小さな音量で穏やかな音楽を流す家庭もあります。温度や布団の重さも意外と大切で、暑すぎても寒すぎても、もぞもぞと動きが増えます。「今、この子は快適だろうか」と、自分の体の感覚と照らして確かめてみてください。
今夜からできる添い寝の小さな工夫
ここからは、今夜すぐ試せることを並べます。全部やろうとせず、ひとつかふたつ選ぶくらいがちょうどいいです。
寝る前の流れをいつも同じにする
お風呂、歯みがき、絵本、布団、という順番を毎晩そろえると、子どもの体が「次は眠る時間だ」と覚えていきます。順番が同じだと、子ども自身も見通しが立って安心しやすいようです。特別なことは必要なく、いつも通りをくり返すことに意味があります。
親の呼吸をゆっくり深くする
となりで自分がゆっくり息をしていると、その静けさが伝わることがあります。私は寝かしつけのとき、意識して長く息を吐くようにしていました。早く寝かせたい気持ちが強い夜ほど、自分の呼吸が浅くなっているものです。まず自分がほどけると、腕の中の子どももふっと力を抜くことがあります。
背中やおでこにそっと触れる
とんとんと一定のリズムで軽く触れたり、おでこや眉のあたりをゆっくりなでたりすると、落ち着く子もいます。力は入れず、ゆっくりと、同じリズムで。強く速くなると逆に刺激になるので、自分の心拍より少しゆっくりを目安にしてみてください。
子どもの向きと距離を調整する
ぴったりくっつきたい子もいれば、少し離れたほうが落ち着く子もいます。うまくいかない夜は、抱きしめる強さや体の向きを少し変えてみると、しっくりくる位置が見つかることがあります。正解は子どもによって違うので、探すつもりで試してみてください。
寝る前の言葉を短く決めておく
「今日も一日おつかれさま」「おやすみ、大好きだよ」といった短い言葉を、毎晩同じように伝えると、それが眠りの合図になっていきます。長い会話は頭を起こしてしまうので、静かで短い言葉のほうが向いています。声のトーンも、少し低くゆっくりにするといいです。
眠れなくても焦らないと決めておく
「今日は寝つくまで時間がかかるかも」と最初から思っておくと、親の緊張がゆるみます。この余裕が、結果として夜を穏やかにしてくれることがあります。うまくいかなくても、それは失敗ではありません。
寝ないときは、親の気持ちも一緒に休ませる
いろいろ試しても子どもが寝ない夜は、必ずあります。そういうとき、私は「じゃあ一緒に休むだけでいい」と考えるようにしていました。眠らせることをいったんあきらめて、暗い部屋で静かに横になっているだけでも、体は少し回復します。子どもも、無理に寝かされるより、となりで穏やかにしていてくれる親のそばのほうが安心するように感じます。
どうしても余裕がないときは、いったん寝室を出て、水を一杯飲んで戻るのもいいと思います。数分でも呼吸を整えると、また向き合えることがあります。誰かに代わってもらえるなら、遠慮なく頼ってください。ひとりで抱え込まないことは、子どものためにもなります。
もし、眠りのことで気になることが続いていて心配なときは、無理に自分だけで判断しようとせず、小児科や自治体の子育て相談の窓口に話してみてください。話すだけで整理がつくこともあります。
おわりに
添い寝の寝かしつけに、これといった一つの正解はありません。今日うまくいった方法が明日もうまくいくとは限らないし、それでいいのだと思います。大切なのは、あなたと子どもが少しでも穏やかに夜を過ごせること。それだけで、その夜は十分です。
ここまで読んでくださった、あなた自身も本当におつかれさまです。うまくいかない夜も、こうして工夫を探しているあなたのやさしさは、ちゃんと子どもに届いています。どうか今夜は、あなたも一緒に体を休めてください。
寝かしつけの音楽を無料で流しています(YouTube): https://www.youtube.com/@Baby_SleepLullabies
もう少し長い手紙のような話はこちらに(note): https://note.com/nennebaby



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