先に、いちばん伝えたいことを書きます。夜のワンオペがしんどいのは、あなたが弱いからではありません。もう十分すぎるほど頑張っています。今夜を乗り切るコツは、うまくやることではなく、手を抜けるところを増やして、自分を責めないことです。この記事では、夜のワンオペを少しだけ軽くする過ごし方と、気持ちの整え方を、静かに並べていきます。読み終えたら、そっと閉じて休んでくださいね。
夜のワンオペ育児がとくにしんどい理由
昼間のしんどさと、夜のしんどさは、少し種類が違います。夜は暗くて静かで、頼れる人が眠っています。相談したくても、誰も起きていない。その孤独が、疲れを何倍にもしてしまうことがあります。
それに、夜は自分の体力もすり減っています。一日中動いて、ごはんを作って、片づけて、その上で寝かしつけがうまくいかないと、心が折れそうになります。私も、抱っこしたまま部屋を何周も歩いた夜がありました。時計の針が進むほど、明日の自分が心配になって、余計に眠れませんでした。
さらに、夜は「早く寝かせなきゃ」という気持ちが強くなります。でも、その焦りが子どもにも伝わることがあります。うまくいかないのは、あなたのやり方が悪いからではありません。夜という時間そのものが、親にとってハードモードなのです。まずは、そう思っていいと自分に許可を出してみてください。
「ちゃんとやろう」を今夜だけ手放してみる
夜のワンオペで自分を追い詰めるのは、たいてい「ちゃんとしなきゃ」という気持ちです。お風呂、歯みがき、絵本、決まった時間の就寝。全部そろえられたら理想かもしれません。でも、全部そろわない日があって当たり前です。
私は、疲れ切った夜は順番も内容も崩していいと決めていました。お風呂は翌朝でもいい。夕ごはんが同じような献立でもいい。絵本を飛ばして、電気を消してそのまま横になった夜もありました。それでも子どもは育ちます。
「今日はここまでできた」と、できたことのほうを数えてみてください。洗い物が残っていても、あなたは今日、子どもの命をちゃんと守り抜きました。それは本当にすごいことです。理想の育児像は、体力に余裕があるときにまた思い出せばいい。今夜は、最低ラインでいいのです。基準を下げることは、手抜きではなく、明日も続けるための知恵だと私は思っています。
今夜からできること
大がかりな準備はいりません。今夜、少しだけ試せそうなものを選んで、ひとつでもいいので取り入れてみてください。
寝室の明かりを早めに落とす
夜になったら、部屋の照明を少しずつ暗くしてみます。まぶしい光の中より、やわらかい明かりのほうが、親子ともに気持ちが落ち着くことがあります。スマホの画面も、少し伏せておくと自分の目もラクになります。
抱っこがつらい時は座って寄り添う
ずっと立って抱っこするのは、腰にも腕にも大きな負担です。無理せず、壁や座布団にもたれて座り、背中をそっとトントンしてみてください。あなたの体を守ることも、今夜の大事な仕事のひとつです。
静かな音を小さく流してみる
小さな音量で、穏やかな音楽やホワイトノイズを流すと、部屋の空気がやわらぐと感じる人もいます。私も寝かしつけ用の音を作ってきましたが、効果を期待しすぎず、あくまで自分が少し落ち着くための背景くらいに考えると気楽です。
飲み物を一杯、自分のために用意する
寝かしつけの前に、温かい飲み物を手元に置いておきます。途中でひと口飲むだけで、張りつめた気持ちが少しゆるみます。自分を後回しにしがちな夜こそ、小さなごほうびを先に用意しておくといいです。
うまくいかない日は「今日は終わり」と区切る
何をしても寝ない夜はあります。そんな時は、頑張るのをいったんやめて「今日はこういう日」と口に出してみてください。原因を探して自分を責めるより、区切りをつけたほうが、気持ちが軽くなることがあります。
誰かに「しんどい」と一言だけ送っておく
返事はすぐ来なくてかまいません。パートナーや友だち、家族に「今日はしんどかった」とだけ送っておく。言葉にして外に出すだけで、心の中の重さが少し減ります。誰も起きていなければ、メモアプリに書くだけでも大丈夫です。
頼れる先を、元気なうちに見つけておく
夜のしんどさを一人で抱え続けるのは、とても消耗します。だからこそ、心に余裕が少しあるときに、頼れる先を知っておくことをおすすめします。しんどさの真っただ中では、調べる力さえ残っていないからです。
お住まいの自治体には、子育ての相談窓口や一時的に子どもを預けられる仕組みがあることが多いです。「使うほどではないかも」と思っても、番号を控えておくだけで心のお守りになります。子どもの様子で気になることがあれば、小児科や自治体の相談窓口にたずねてみてください。
それから、家事や育児を外の手に任せることを、悪いことだと思わないでほしいのです。お金の不安から資格を取るほど心配性な私でも、「休むための出費」は必要なものだと考えるようになりました。あなたが倒れないことが、家族にとっていちばん大切です。頼ることは、弱さではなく、続けるための備えです。
あなたはもう、十分にがんばっている
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。夜にこの記事を開いたということは、それだけ疲れていて、それでも今日を投げ出さずにいてくれたということですよね。
子育てに、正解の夜はありません。私も三人を育ててきて、うまくいった夜より、なんとかやり過ごした夜のほうがずっと多かったです。それでも、子どもたちは少しずつ大きくなりました。今夜がどんなに長く感じても、朝は必ず来ます。
眠れないのも、涙が出るのも、あなたが真剣に向き合っている証拠です。どうか、うまくできなかった部分ではなく、今日ここまで来られた自分を、そっとねぎらってください。この画面を閉じたら、少しでも体を横にして休めますように。あなたが軽くなれる夜を、静かに願っています。おつかれさまでした。
ひとりで抱えないでください
「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、下記の窓口に連絡してください。深夜でもつながります。
- よりそいホットライン 0120-279-338(24時間・通話無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
お住まいの自治体の子育て相談窓口や、かかりつけの小児科でも相談できます。頼ることは、無理をしないための普通の選択です。



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