2025年5月24日時点での状況整理
- ヤゲオ(台湾)案
- 買付価格は 1株6,200円。買付期間は 5月9日〜6月19日。完全子会社化を目指す公開買付けで、上限なしで応募株をすべて買い取る方針です。(Yahoo!ファイナンス)
- ミネベアミツミ(国内)案
- 買付価格は 1株5,500円。買付期間は 5月2日〜6月2日。芝浦電子取締役会はこの提案に「賛同」を表明しています。(TechNews 科技新報)
- 現在の株価
- 5月23日の終値は 5,990円。ヤゲオの提示額とはおよそ +210円(約3.5%) の差があります。(Yahoo!ファイナンス)
取れる行動は大きく4つ
- ヤゲオのTOBに応募する
- 6,200円で確実に売却し、6月末ごろ現金化できます。
- ただし応募期間中(最長で約1か月)は株を動かせません。応募後にさらに高い対抗案が出ても取り逃す点がデメリットです。
- ミネベアミツミのTOBに応募する
- 国内企業傘下に残したい人向き。取締役会が賛同しており手続きはスムーズです。
- 現時点の提示額は市場価格より低いため、増額がなければ機会損失になります。追加上乗せに賭ける“呼び水”として応募するかどうかがポイントです。
- 市場(証券取引所)でそのまま売る
- すぐに現金化したい場合は最短翌営業日に受渡しが完了します。
- 価格は6,200円より低く、TOBの上乗せ分(約3.5%)は放棄することになります。
- 何もせず保有を続ける
- ミネベア側が再増額したり、第三の買い手が現れたりする展開を狙えます。
- 反面、買収レースが決着すれば株価が4,000円台まで戻るリスクや、ヤゲオが90%超を取得した場合に6,200円前後で強制的にキャッシュアウト(スクイーズアウト)されるリスクがあります。
判断のためのチェックリスト
- 資金需要の時期:いつまでに現金が必要か。TOB経由の資金化は約1か月後。
- リスク許容度:追加プレミアムを狙って保有を続けるのか、それとも確定利益を優先するのか。
- 税金と手数料:特定口座源泉ありなら20.315%が自動徴収。ネット証券のTOB応募は手数料無料が一般的。
- 手続き期限:
- ヤゲオ応募は 6月19日 16:00 頃までが目安(証券会社により締切時刻が異なる)。
- ミネベア応募は 6月2日 16:00 頃まで。
ざっくり結論(目安)
- 確実に高値で手放したい/短期で売却益を固定したい → ヤゲオ案に応募
- 国内企業に残ってほしい/さらなる値上げに賭けたい → ミネベア案に応募、または保有継続
- すぐに現金が欲しい/細かな手続きが面倒 → 市場で売却
注意:本回答は公開情報をもとにまとめた一般的な解説であり、個別の投資判断を勧めるものではありません。最終決定はご自身の投資方針とリスク許容度を踏まえ、必要に応じて証券会社や専門家へご相談ください。
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